骨盤前傾・後傾の評価とエクササイズ選択
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骨盤前傾・後傾の評価とエクササイズ選択

骨盤アライメントはピラティス指導の基本中の基本です。前傾・後傾それぞれの評価方法と、アライメント改善に向けたエクササイズ選択の考え方を解説します。

PT

RehaNext. 編集部

2026年4月15日

骨盤アライメントの基本

骨盤の位置は腰椎・股関節・膝関節・足部のアライメントに連鎖的に影響します。ピラティス指導において骨盤アライメントの評価は、全身の姿勢評価の出発点となります。

ニュートラルペルビスとは

ニュートラルペルビスとは、上前腸骨棘(ASIS)と恥骨結合が同一垂直面上にある状態です。側面から見たとき、ASISと上後腸骨棘(PSIS)がほぼ水平になります(わずかにASISが低い)。

骨盤前傾(anterior tilt)

特徴

  • ASISがPSISより著しく低い
  • 腰椎前弯の増強
  • 腹部の前突

関連する筋肉の不均衡

短縮・過活動弱化・低活動
腸腰筋腹筋群(特に腹直筋下部)
大腿直筋大殿筋
腰背部筋ハムストリングス

評価方法

トーマステストで腸腰筋・大腿直筋の短縮を確認。仰臥位でニュートラルペルビスを保てるかを観察します。

エクササイズアプローチ

  • 腸腰筋ストレッチ(ランジ、ヒップフレクサーストレッチ)
  • 腹筋群の活性化(ハンドレッド、ロールアップ)
  • 大殿筋強化(ブリッジ、クラムシェル)
  • 骨盤後傾(posterior tilt)

    特徴

    • ASISがPSISより高い
    • 腰椎前弯の減少(フラットバック)
    • 臀部の後退

    関連する筋肉の不均衡

    短縮・過活動弱化・低活動
    ハムストリングス腸腰筋
    腹筋群(過活動)腰背部筋
    大殿筋(過活動)大腿直筋

    エクササイズアプローチ

  • ハムストリングスストレッチ(スーパインストレッチ、スパインストレッチフォワード)
  • 腸腰筋の活性化(レッグサークル、シングルレッグストレッチ)
  • 腰椎伸展の促進(スワン、バックエクステンション)
  • 指導上のポイント

    骨盤アライメントの問題は、単一の筋肉だけでなく筋肉のチェーン全体で考えることが重要です。また、クライアントが自分の骨盤の位置を感じ取れるよう、触覚フィードバック(ASISに手を当てる)を活用した指導が効果的です。

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