解剖学・評価
骨盤アライメントの基本
骨盤の位置は腰椎・股関節・膝関節・足部のアライメントに連鎖的に影響します。ピラティス指導において骨盤アライメントの評価は、全身の姿勢評価の出発点となります。
ニュートラルペルビスとは
ニュートラルペルビスとは、上前腸骨棘(ASIS)と恥骨結合が同一垂直面上にある状態です。側面から見たとき、ASISと上後腸骨棘(PSIS)がほぼ水平になります(わずかにASISが低い)。
骨盤前傾(anterior tilt)
特徴
- ASISがPSISより著しく低い
- 腰椎前弯の増強
- 腹部の前突
関連する筋肉の不均衡
| 短縮・過活動 | 弱化・低活動 |
|---|---|
| 腸腰筋 | 腹筋群(特に腹直筋下部) |
| 大腿直筋 | 大殿筋 |
| 腰背部筋 | ハムストリングス |
評価方法
トーマステストで腸腰筋・大腿直筋の短縮を確認。仰臥位でニュートラルペルビスを保てるかを観察します。
エクササイズアプローチ
骨盤後傾(posterior tilt)
特徴
- ASISがPSISより高い
- 腰椎前弯の減少(フラットバック)
- 臀部の後退
関連する筋肉の不均衡
| 短縮・過活動 | 弱化・低活動 |
|---|---|
| ハムストリングス | 腸腰筋 |
| 腹筋群(過活動) | 腰背部筋 |
| 大殿筋(過活動) | 大腿直筋 |
エクササイズアプローチ
指導上のポイント
骨盤アライメントの問題は、単一の筋肉だけでなく筋肉のチェーン全体で考えることが重要です。また、クライアントが自分の骨盤の位置を感じ取れるよう、触覚フィードバック(ASISに手を当てる)を活用した指導が効果的です。
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